剣と魔法のゲーム日記

ファンタジー戦略ゲームのプレイレポなど

リアルタイム翻訳ツールの革命

少し前から噂を聞くようになったUnity製ゲームを対象としたリアルタイム翻訳ツール「XUnity.AutoTranslator」について。今までキワモノ(一部の人が使う特殊な物)という認識だったのですが、試してみたところ、これが思いのほか使い勝手がよくて驚きました!そしてその便利さと言ったら、かつてCapture2TextやPCOTといった画面翻訳ツールで受けたのと同等、いやそれ以上の衝撃がありました。

実際に私は、今まで遊ぶ事が出来なかったゲームが遊べるようになりましたので、これは海外の未翻訳ゲームを遊ぶ人にとっては今後必須となるツールだと思います。

何が良いのかを以下、簡単にまとめておきます。

操作不要で自動的に翻訳される

導入後は操作不要で、ゲーム画面に英語が表示された直後1、2秒以内に自動的に日本語に変換される。過去に一度翻訳したテキストは次回からは表示が高速になる。

ゲーム画面内のテキストが直接置き換わる

画面翻訳ツールのように別の画面で翻訳結果を確認する必要がない。ポップアップされるツールチップなども同様に翻訳される。

 

という事で、ゲームが日本語をサポートしているのとほぼ同じフィーリングでプレイできるのが凄まじく楽です!初めて体験した時にはまるで魔法のようだと感じました。

そして更に…

ゲーム中でも英語と日本語を切替可能

怪しい訳があった場合など「Alt+Tキー」操作だけで即時英語と日本語を切替えて確認可能。

翻訳の手直しが可能

翻訳の結果がテキストファイルに保存されて行く為、不満があれば好みの翻訳に編集することができる。テキストの修正結果はゲームを起動したまま再読込「Alt+Rキー」で即時画面にて確認可能。この作業を継続した後、ファイルを他の人に配布すれば、結果的に有志翻訳に近い状態になる。つまり技術的な事がわからない人でも有志翻訳が可能となる。

 

ということで、使ってみてはじめてわかりましたが、これは翻訳ツールとしては革命的な変化であり大きな可能性を感じました。

実際の例です。これを見たら魔法という例えもわかって貰える筈。

以下、課題と思ったこと

導入手順がやや複雑。上手く動作するかどうかゲームとの相性がある。

翻訳品質が機械翻訳側に依存

Google翻訳APIは特定の単語を異常翻訳する問題が放置されている。DeepLも利用可能な場合があるが動作が不安定(その後、改善策が見つかりました)

ゲーム側に更新があった場合の動作が予測できない

FG2のように開発が終了し更新が止まったゲームに最適かも。

Unityエンジンを利用したゲームに限定される

これは当然といえば当然だけど、今後はゲームエンジン側が公式に自動翻訳に対応してくる例が増えるのではないでしょうか?そうあって欲しい。なぜならそうなればゲーム開発者がローカライズを意識する事無く、作れば即時日本語で遊べるといった事が可能になりますよね。

ツールの実際の利用方法は以下を参照ください。

SpellForce: Conquest of Eo の日本語化 - SpellForce: Conquest of Eo 日本語 Wiki*

非常に衝撃的な出来事だったので、紹介させて頂きました。

最後に、XUnity.AutoTranslatorは、利用したい人が多くてもゲーム毎に動く動かないの相性があったり、DeepLを上手く動かす設定など、試した結果やコツなど、皆さんの体験情報がまとまった集合知が欲しい。ということで、ファンタジー関連ゲームだけでも情報を集約する為に以下の場所を作りました。情報提供をお待ちしております!